昨年の11月23日(水)に長屋坂の「カウントダウン 5.12a」をRPした。このルートに最初に取り付いたのが2006年1月28日だった。
それから実に5年10ヶ月の間に22日43便目でのRPだった。
何故これだけの日数がかかったのか、それは一応核心部と思われる個所のホールド特に右足の置く位置が皆目私には解らなかったからだ。
その間に私の目の前で何人ものクライマーがRPするのを眺めて来た。
何度も私には登れないと思いパートナーや友人に封印と言って来た。しかし長屋坂に行く度無視することが出来なく下から眺めたり他のクライマーの登りを見つめていた。
そして我慢し切れず何度か取り付いたもののやはり核心の右手カチが止められず失望と不甲斐無さに自己嫌悪に陥ることがしばしばだった。
そして昨年11月23日長屋坂にTO隊長と行ったとき、TO隊長の『諦めたらお終いです、RPするまで登り続けましょう』との言葉に登れなくても取りあえず取り付いてみようと楽な気持ちで取り付いた。
しかしやはり同じ結果だった、というより以前より悪くなっていた。
TO隊長に右手と左手の順序を聞いたら私は逆の出し方をしていた。
2便目に指摘された通りすると身体を上げることが出来、右手が一瞬だがカチを掴めた。
そして右足の位置さえ決まれば右手は止められると右足の置く位置を探したら今までフォールドとして認識していなかった親指の爪程の大きさのフットホールドが目に入った。
3便目そのフットホールドに右足を丁寧に置き、右手を飛ばしたらガッシリとカチを掴んでいた。
そしてとうとうRP出来た。
やっとやっと長年心の隅に棲みついたシコリが取れたような安堵感に包まれた。
それから丁度一ヶ月後の12月23日にこれも長年の宿題だったニューエリアの「時間よ止まれ5.12a」をRPした。このルートも5年かかった。
5年間に18日37便目でのRPだった。
【諦めない】クライミングだけでなく人生に於いて大事なことだと改めて認識させられた。
カウントダウン、たしかに足どこ置いていいか迷いました。
ルート名の由来も、「落ちるまでの秒読み」だったように記憶しています。
それにしても【諦めない】、素晴らしいですね!僕も見習わなければ・・。
感動しました。
ありがとうございます。