フリークライミング日本100岩場⑤中国・四国・九州増補改訂版で「ハニワの涙」は5.8から5.11aへとグレイドが一挙に6段階も特進した。
私が最初に「ハニワの涙」を目にしたのは今から10年程前だったと思う。
イレブンも登れない時に5.8とのグレイドに、これなら登れると思いルートを観た途端『これは無理!』と拒否反応を起こした。
それから何度2ルンゼに通ったかしれないが、「ハニワの涙」を横目に見ながら5.8はありえんやろ…
と思い続けて来た。
2ルンゼはコルネが発達していて「ハニワの涙」以外は全てのルートにコルネがある。
「ハニワの涙」はのっぺりとした垂壁に縦、横、斜めにクラックが走っていて一見顕著なホールドが見当たらない。
ルートの長さは約12m程でボルト数は4本。
そして4本のボルトが測ったように等間隔に設置されている。
登る前はええ加減なボルト位置なのではと思っていたが、先日登ってみると確かなクリップホールドがあった。
登った感想だが、備中開拓クライマー諸氏が5.8とのグレーディングは理解出来た。
備中常連の方ならお分かりだろうと思うが、備中でイレブン以下のグレーディングがホンマにええ加減なのだ。
例えば、岡山エリアには多くの5.8のルートがあるが5.10ノーマルでも厳しいし、杉田ロックの「フクちゃんのC 5.11c」は当初5.10cだった。
備中にあって異彩を放つ「ハニワの涙」はジム出身クライマーには途方もなく難しく感じるだろう。
ただ身長が175cm以上のクライマーには簡単に感じるかもしれない。
私は垂壁、細カチが好きなので楽しく登る事ができたお勧めのルートです。
ただし1ピン目が遠いので自信のないかたはプリクリップをお勧めします。
そして登られた方は感想をいただければ有難いです。
鮫の頭の取り付きから壁を見ると、ハニワが泣いているようにみえるんですか?
それは知りませんでした。
こんど見てみますわ