エリア・ルートガイド

 
権現谷・河原べいと(5.11c)

◆高梁川流域で登るクライマーの皆さまへお願い

ご存じのように、高梁川流域には「備中」「下帝釈峡」の二つのクライミングエリアがあります。両エリアともに石灰岩の前傾壁ということで、変化に富んだクライミングが実践でき、人気の高いフリークライミングのエリアです。

この両エリアに共通する特筆すべき点として、地元地域から多大なるご理解を頂戴しているということが挙げられます。これは現時点でのフリークライミングの認知度等を考えた場合、全国的にも珍しいことだと思いますが、私たちクライマーは、この温かい地元地域のご理解とご好意に対して決して甘えることなく、感謝の気持ちを持ってクライミングをしなければならないでしよう。

日本全国で多くのクライミングエリアが入山禁止、または登攀禁止になっています。
禁止の理由は、各エリアにおいてさまざまあると思いますが、「ゴミ・駐車・用便・事故・焚き火」などクライマー側の問題と、フリークライミングのマイナーさによる「地主、地元地域の誤解」に起因しているのは確実です。

クライマーなら誰もが、地元地域から認知されたエリアだと疑わなかった高梁川流域でも、エリアの入山禁止、登攀禁止、またはそれに準ずるアクセス問題は過去幾度となく起こっています。
高梁川流域のエリアの多くは私有地であり、ほとんどのエリアでは地主さんのご好意により登らせていただいています。岩場までのアプローチ道、駐車スペースも私有地である場合が多く、人様の土地でクライミングさせてもらっているという意識を常に持って岩場を利用しなければなりません。また、流域のエリアの中 には、県立自然公園や国定公園などに含まれるエリアがあります。これらのエリアでは、自然景観・自然保護という点においても十分な配慮が必要です。

高梁川流域でクライミングを行なう場合、決められたルール、マナーを必ず守ってください。地元地域に迷惑をかける行為はご遠慮願います。地元の人に出会ったら挨拶するのはもちろん、買い物を地元でしたり、地元地域のイベントに積極的に参加するなど、地域との交流にも留意してください。

良識のある行動のもとクライミングをお楽しみいただくよう、クライマーの皆さまのご協力をお願いいたします。そして、TCNetの活動に一人でも多くのクライマーに賛同していただければ幸いです。

* 岩場でのマナー・注意点
* 地域のイベント情報
* クライミングの安全対策